道の駅 龍勢会館
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有料施設(龍勢会館、井上伝蔵邸)の紹介

地域の文化や歴史に触れることのできる資料館や美術館を持つ道の駅があるということを、あなたはご存じだろうか。

入館券埼玉県内では「おがわまち」「大滝温泉」などが良い例であるが、道の駅「龍勢会館」の敷地内にも、吉田地区の文化や歴史を学ぶことのできる資料館が存在する。

ひとつは、地元が誇る龍勢まつりに関する資料を展示した〝龍勢会館〟。

そして、もうひとつは、秩父事件に関する資料を公開した〝井上伝蔵邸〟である。

いずれも入館料のいる有料施設なので、躊躇してしまう人もいるに違いないが、なかなか興味深い資料館(特に龍勢会館)なので、同駅に立ち寄った際は、見学してみてはいかがだろうか。

龍勢会館:施設概要と館内レポ

この地(旧吉田町)で古くから行われている伝統行事〝椋(むく)神社例大祭〟について学ぶことができる資料館が、同駅のメイン施設ともいえる「龍勢会館」である。

例大祭は、別名〝龍勢まつり〟の名で親しまれているが、これは例大祭で空を舞う手製のロケット・龍勢の打ち上げがメインの奉納神事であるということが大きい。

※補足情報:一説には400年以上(江戸時代初期~)の歴史がある伝統行事とも言い伝えられており、矢柄(やがら)と呼ばれる青竹の先端に火薬筒(パラシュートや花火などの仕掛けがある)を縛り付けたロケットタイプの手作り仕掛け花火が多数打ち上げられる。白煙の尾を引きながら勢いよく舞い上がる(約300m)その姿が、まるで昇天する龍の姿に似ていることから〝龍勢〟と呼ばれるようになったとか…。ちなみに、手作りロケットに関わる流派(団体)は27あり、飛距離や各流派が趣向を凝らした仕掛けの華やかさなどを競い合うコンテストになっている。

同資料館では、住民の間で代々受け継がれてきた手作りロケットの仕組みや、製造過程から打ち上げに関する詳細な資料を展示しているほか、大型スクリーンを使って祭りの様子をダイジェストで紹介するなど、大人はもちろん、子供でも楽しめる展示内容になっている。
龍勢会館の外観
【画像:左と中央】龍勢会館(開館時間 9:00~16:30)の外観。本館とつながっている左隣に建てられた建物内(画像:中央)には、実物大の打ち上げ櫓の模型が展示されている。ちなみに、施設入口付近には、道の駅スタンプが設置されている。

【画像:右】館内入って(資料館は土足厳禁のため、スリッパに履き替える)正面のスペースは、売店&受付窓口になっている。有料の展示コーナーは、詳細な資料が展示されているほか、ちょっとしたビデオ上映もあるため、トイレの近い方は、見学前にここで済ませておこう。


さて、受付スタッフに撮影許可の有無を確認したところ、映像以外はすべて撮影OKとのことなので、私以外、見学者のいなかった館内では、誰に迷惑を掛けることもなく、撮影することができた。

割引券しかし、龍勢会館は、入館料(大人:300円 / 子供:150円 / 未就学:無料)のいる〝有料施設〟である。

というわけで、館内風景については、一部だけ紹介しておくので、ぜひ、あなた自身の目で直接見学してきてほしい。

ちなみに、屋外トイレにある情報案内コーナーに入館料割引券が置いてある(かも…)ので、賢く利用したい!
館内風景
【①】有料の展示施設コーナー入口付近の風景。基本は左回りだが、右回りで見学しても構わないらしい。【②】同資料館は、井上伝蔵邸の資料館ともつながっているため、井上伝蔵邸の入館料を支払った者は、左の通路を進もう。【③・④】ロケットの製造工程はもちろん、海外の龍勢に関する資料まで、写真パネルや模型などを使って分かりやすく解説している。
館内風景2
【①・②・③】上映ルームでは、150インチの大型スクリーンを使って、龍勢まつりのダイジェスト版が流される(上映時間:15分)。よく見ると、スクリーン前に唐傘が転がっているが、これは祭りで実際にロケットにセットして飛ばす背負い物の一部なんだとか…。スタッフさん曰く、傘には自由にメッセージを書いていってほしいと言われたので、せっかくなので、私もメッセージを残してきた。

【④】本館の左隣りに建てられた建物内に展示されている打ち上げ櫓。実物大模型ではあるものの、実際はもっとスケールが大きいため、上部1/3のみを展示している。
あの花コーナー
今でこそ、秩父市を代表する一大イベントになったが、実は吉田の龍勢まつりの知名度アップに貢献したのが、知る人ぞ知る『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない(通称:あの花)』である。
『あの花』とは、2011年、深夜枠(フジ)で放送された秩父市を舞台としたテレビアニメのことで、放送終了後も一部のコアなファンを中心に、いまだ根強い人気を誇っているようだ(事実、同駅でも、いまだに、毎年、関連イベントが開催されている模様…)。

同作品中には、実在する建物や風景などが度々登場するほか、ロケットの打ち上げシーンを描いた回(第10話?)もあるらしく、さらに、2011年の龍勢まつりでは、タイアップイベントとして作品と連動したオリジナルロケットが打ち上げられたとか・・・

そんな持ちつ持たれつの関係もあってか、同資料館にある売店には、『あの花』コーナーが設けられており、ファン心をくすぐる関連グッズも販売されているようなので、『あの花』ファンなら、忘れずに立ち寄りたいスポットといえるだろう。



あの花コーナー

井上伝蔵邸:施設概要と館内レポ

同駅の敷地内に建つ井上伝蔵邸(開館時間 9:00~16:30)は、秩父事件120周年記念として制作された映画『草の乱(2004年公開)』で実際に使用されたセットの一部を使った秩父事件資料館である。

※秩父事件:1884年10月31日~11月9日にかけて起こった秩父地域を中心とした日本近代史上最大の武装蜂起事件で、参加した農民の数は三千人とも一万人とも言い伝えられている。同事件の主力が吉田にあったことから、撮影の中心は吉田地区で行われた。

撮影終了後、内部をリニューアルし、秩父事件の資料館として一般公開されることになったわけであるが、館内には、井上伝蔵役で緒形直人氏が実際に着用していた衣装や小道具などが展示されているほか、映画『草の乱』のダイジェスト版なども観賞することができる。




同館も入館料(大人:200円 / 小人:150円 / 未就学:無料)がいる有料施設なので、展示内容を見る限りでは、個人的には龍勢会館ほどおススメはしないが、映画を観たことがある方なら、それなりに楽しめる(この場所は、あのシーンで使われていたな…etc)資料館かもしれない。

伝蔵邸外観井上伝蔵邸(丸井商店)は、昭和22年(1947)に取り壊されているが、今回の映画撮影のため、かつての母屋が復元された。

ちなみに、撮影当時は、吉田町市場広瀬に大宮郷と小鹿野町の街並みのオープンセットが作られ、撮影終了後、現場で使用されたオープンセットの一部(6棟)が同駅に移築保存されることになったのだが、移築から10年以上経過し、老朽化が激しいということで、2015年春、この伝蔵邸以外のセットはすべて取り壊されてしまい更地になってしまった(残念…)。

さて、秩父事件に関する資料や映画『草の乱』に関する資料を中心に展示した伝蔵邸も、龍勢会館同様、有料施設なので、館内風景については、一部のみの紹介にとどめておく。

そのため、秩父事件、あるいは映画『草の乱』に関心のある者は、ぜひ、見学してきてほしい。
井上伝蔵邸の館内風景

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訪問日:2015.9.14(更新日:2015.9.18)

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